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よくわかるカラーマネージメント (カラマネ小話)

カラーマネージメントに適したモニター選び

CMSに適した液晶モニターとは?

CMSにモニターキャリブレーションは必須

CMSに欠かせないモニターのキャリブレーションには、ソフトウェア・キャリブレーションとハードウェア・キャリブレーションの2つの方式があります。どちらの方式においても、CMSの精度を高めるためには、最適なモニターを選ぶことが重要です。

ソフトウェア・キャリブレーションで使うモニター選び
(1) カラー調整が可能な液晶モニターを選ぶこと

液晶モニターはR (赤)・G (緑)・B (青)の掛け合わせで色を構成しています。
そのゲイン (RGB各色の量)を増減させることで色調整を行います。特にモニター調整で重要となる「白の色温度」を決定する際は、このRGBの強弱によって色調整を行います。 例えば、寒色の白を作るには青を強めに、暖色の白に表示するには赤を強めにゲインで調整します。

モニターの中には、この「ゲイン調整」ができるもの・できないものがありますので、モニターを選定する際はゲインの調整ができる物を選ぶと良いでしょう。

(2) 適度な輝度調整が可能な液晶モニターを選ぶこと

最近の液晶モニターは非常に高い輝度で、明るく表示できるように作られています。その影響で、一定の暗さまでしか調整できないモニターも数多く存在しますので、注意が必要です。

例えば標準光源の下で、印刷物とモニターのカラーマッチングを図る場合、明るすぎて色が合わない場合があります。下図の例では真中の印刷物に対し、右側が輝度が高いものとなります。モニターの選定にあたっては、適度な輝度調整ができることが重要です。

印刷物とモニターのカラーマッチング

(3) できるだけ階調特性の良いモニターを選ぶこと

ソフトウェア・キャリブレーションを実施すると、白だけでなく、階調特性にも影響があるため、モニターの階調特性そのものが良いものを選ぶことが重要です。

階調特性図

初期導入時からシャドウ部の階調性能が悪いモニターもあります。これらのモニターを使用すると、 例えば人物の髪の毛、あるいは服のシワなど、微妙なグラデーションの表現に影響が出てしまいます。

この問題からも、基本性能としての階調特性の優れたモニターを選ぶことが重要です。

ハードウェア・キャリブレーションで使うモニター選び

ハードウェア・キャリブレーションのメリットは、専用のハードウェア (つまりモニター)と、専用のソフトウェアを使い、簡単に正確なキャリブレーションができることです。

CMSにおいて重要となるモニターの色温度 (白色点)、輝度の調整などは、全て自動で実行されます。ただし、簡単に調整できたとしても、調整そのものの精度や、CMSに必要な「プロファイル」の作成精度が良くなければ、意味がありません。

単にハードウェア・キャリブレーション対応といっても性能は様々なため、総合的に性能が優れたキャリブレーションモニターの採用が重要です。