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ワンランク上のデザイナーになるためのモニターとは

デザイナーの間でニーズが高まるワイド画面モニター。
デザイナーが制作に用いるモニターには画面の大きさや操作性といった基本的なスペックに加え、色表現の豊かさ、階調表現のきめ細かさなど、さまざまな性能が求められる。
「FlexScan SXシリーズ」はそうした要求に応え、デザイナーをより高いレベルでのデザインワークへと導くよう設計されたモデルだ。今回はグラフィックデザイナーとして活躍するハイ制作室の八代聡子さんに「FlexScan SX2761W」(27型モデル)を実際の制作現場で使っていただき、その真価を探ってもらった。

  • 下記の記事は、2007年11月に「MdN」に掲載されたものです。

 

ワンランク上になれるヒミツ その1 高解像度・ワイド画面でデザインがグングン進む

ワンランク上になれるヒミツ その2 広色域を正確に再現し、デザイナーの表現力をUP

ワンランク上になれるヒミツ その3 豊かな階調表現+均一な表示が創造性をサポート

ワンランク上になれるヒミツ その1 高解像度・ワイド画面でデザインがグングン進む

現在、解像度SXGA(1280×1024ドット)の17型や19型のモニターを使用しているデザイナーは多い。
そして、その作業環境に狭さを感じているデザイナーも少なくないだろう。
それを解決するのが「高解像度+ワイド」画面。これによってデザインの作業効率がグングン向上する。

複数のソフトを表示しても余裕の作業スペース

画面左にIllustrator、右にPhotoshopのウインドウを配置して作業する八代さん。2つのソフトのドキュメントウインドウだけでなく、ツールパレットも並べて表示している

画面左にIllustrator、右にPhotoshopのウインドウを配置して作業する八代さん。2つのソフトのドキュメントウインドウだけでなく、ツールパレットも並べて表示している

グラフィックデザインの現場ではPhotoshopやIllustratorなどのグラフィックソフト、そして InDesignなどのDTPソフトを同時に起動して作業するケースが非常に多い。こうした場合に、SXGAのモニターでは複数のドキュメントウインドウを重ねて表示することとなり、ソフト間の切替えが面倒……といったストレスを感じるのではないだろうか。

 

では、ワイド画面ではどうだろう? FlexScan SX2761WはWUXGA(1920×1200ドット)の高解像度ワイド画面を有しており、複数のソフトを同時に起ち上げても、それぞれのウインドウを重ねずに並べて表示できるため、ソフトの切替えもラクラク。これまでのような、ほかのウインドウを移動してから目的のソフトを前面に出すといった煩わしい作業からも解放され、作業効率がアップする。

 

使ってみて実感!「画面の広さ」

「普段は19型の液晶モニターを使っているんですが、使ってみて一番ちがうと感じたのは広さです。同時に起動しているソフトの切替えもとってもスムーズ。 27型の大画面なので、最初は広すぎてマウスの移動が大変かなと思いましたが、すぐに慣れてしまいました。それに、これだけ広ければウインドウやツールパレットを置く場所を好きに選べるので、自分なりに使い方を工夫できますね」(八代さん)

八代さん

ココが違う!「A4見開き2ページ+ツールパレットを並べて表示」

A4見開きサイズのドキュメントとツールパレットを重ねることなく、並べて配置できる

A4見開きサイズのドキュメントとツールパレットを重ねることなく、並べて配置できる

作業領域の広さは17型モニターと比較すると一目瞭然だ

作業領域の広さは17型モニターと比較すると一目瞭然だ

PhotoshopやIllustratorによる作業では、ドキュメントウインドウと同時に多数のツールパレットを表示しておく必要がある。低解像度のモニターの場合、ツールパレットを配置するとドキュメントウインドウの表示スペースを十分確保することができず、制作過程や仕上がりの全体像の確認などもウインドウをスクロールしたり、拡大と縮小を繰り返したりする、ストレスの多い作業となる。

 

その点、27型の大型のワイド画面ならA4見開き2ページのドキュメントウインドウを原寸で開いたうえで、ツールパレットも横に並べて表示可能だ。「今まではツールパレットの表示/非表示を切替えたり、整理しながらの作業でしたが、FlexScan SX2761Wならそういった手間がなく、クリエイティブに集中できます」と、八代さんもワイドモニターのメリットを実感。

+αのメリット「画素ピッチが大きく文字も見やすい」

大型液晶パネルを採用した「FlexScan SX2761W」では各ドット間の距離(画素ピッチ)が0.303mmとなっている。同じ解像度WUXGAの24型モニターの一般的な画素ピッチである 0.270mmと比較すると、解像度は同様でもひとつ一つのドットは大きくなるため小さな文字でも見えやすい。このため、雑誌や書籍などテキスト量の多いレイアウト作業でも、視認性がよいと同時に、細かい文字を見続けることによる目の疲れも軽減されるだろう。

画素ピッチの違い(イメージ)

通常の27型画面と24型画面を比較した場合、解像度(1920×1200ドット)は同じでも画素ピッチが異なるため、27型のほうが大きく表示される

ワンランク上になれるヒミツ その2 広色域を正確に再現し、デザイナーの表現力をUP

写真画像を取り扱うこともグラフィックデザインの現場では日常的だ。


プロユースのデジタルカメラで撮影された写真データは、Adobe RGBの広域な色空間を持っていることが多く、それを再現する色域の広さがモニターに求められる。
また同時に、一般的に利用度の高いsRGBでの色再現も気になるところ。FlexScan SXシリーズの実力を見てみよう。

Adobe RGBの広色域に対応し豊かに色を表示

左はAdobe RGBモード写真を「ピクチャーモード」で表示したもの。右はモニターを「sRGBモード」に切替え、sRGBモードの写真を表示したところ。緑色だけではなく赤部分でも色の違いがわかる
左はAdobe RGBモード写真を「ピクチャーモード」で表示したもの。右はモニターを「sRGBモード」に切替え、sRGBモードの写真を表示したところ。緑色だけではなく赤部分でも色の違いがわかる

 

フォトグラファーが撮影したのちにデザイナーのもとへ入稿されてくる写真データは、sRGBより広い色域をもつAdobe RGBモードであることが多い。sRGBと比較した場合、とくに緑やシアン系の色空間が広いAdobe RGBだが、従来のsRGB対応モニターではその色空間を十分に再現することができなかった。

 

FlexScan SX2761WはAdobe RGBのカバー率95%を実現しており、Adobe RGBモードの広い色空間を持つ写真でも、本来のものに近い色をモニター上で再現できる。モニターがsRGB空間だけでなくAdobe RGBを高度にサポートすることで、写真のもつ豊かな色の世界を制作物に生かすことができ、デザイナーの表現力アップにつながるといえる。

 

八代さん

使ってみて実感!「豊かで正確な色表現」

「Adobe RGB非対応のモニターは、素材の色味の傾向が判別できず、最終出力が色かぶりしてしまうこともありました。そこでモニターに表示される色だけでは確認し切れない場合、ピクセルの色を拾って数値で確認することも多かったんです。でも、Adobe RGBを95%再現できるとなれば画面上の色を信じて作業を進めることができます」という八代さん。「今まではsRGBとAdobe RGBの違いをあえて意識しないようにして作業していたように思います。でも、これならAdobe RGBの色を活かして、より色再現を追及したデザインができますね」

ココが違う!「sRGBも正確に再現できる」

Color reproduction area

Adobe RGBとsRGB、それぞれで表現できる色域をグラフで示したもの。表現できる色空間は、とくに緑色で大きく異なっている

Adobe RGBをカバーしたモニターでsRGBの画像を表示すると、緑やシアン系の色が写真データ本来の色より強く再現され、青味がかってしまうケースが見受けられる。また、一般ユーザーがWebを閲覧する際にはsRGBモードのモニターを使っている場合が多いため、ユーザー側のモニターでの表示も考慮しなければならないWebデザインなどでは、sRGBでの色再現性も気になるところだ。

 

FlexScan SXシリーズには、「sRGBの色空間変換」機能が搭載されている。この機能により写真の"青かぶり"などを防ぎ、広色域対応のモニターでありながら sRGB色域も正確に再現。精密な色再現性でデザインワークを支援する。sRGBモードで表示したい場合は、モニター前面のFineContrastボタンで簡単に切替えることが可能だ。

こんなシーンでも活躍!「縦長レイアウトにも縦回転スタンドで対応」

FlexScan SXシリーズに搭載されているデザイナーにとってうれしい機能。それが「縦回転」(ピボット)機能だ。モニターを90度回転させて縦に長い画面表示を実現できる。「当社の案件では、ポスターデザインも比較的多いんです」という八代さん。「今までのモニターでは縦位置の全体イメージが確認しにくかったので、プリンタで出力して確認していました。このピボット機能を使えば画面上で確認できるから、作業効率も上がります。プリントしない分、エコにもなりますしね」と好評だ。しかも、操作部分の設計がしっかりしており、回転作業も簡単に行える。女性でも無理なく操作できる点がうれしい。

  • 「縦回転」機能を利用するためには、対応したビデオカード又はソフトウェアが必要。
通常の27型画面と24型画面を比較した場合、解像度(1920×1200ドット)は同じでも画素ピッチが異なるため、27型のほうが大きく表示される 通常の27型画面と24型画面を比較した場合、解像度(1920×1200ドット)は同じでも画素ピッチが異なるため、27型のほうが大きく表示される

ワンランク上になれるヒミツ その3 豊かな階調表現+均一な表示が創造性をサポート

写真やグラデーションを多用するデザインワークでは、繊細な色調の変化をモニター上でどれだけ正確に表現できるかが重要だ。
高輝度・高コントラストであると同時に、滑らかで、かつ正確な階調表示ができるかにモニターの真価が問われる。
FlexScan SXシリーズなら、そうしたシビアなデザイナーの要求に応えてくれる。

グレーから黒に変化する低階調部分もクッキリ表現

Photoshopを使って、モノクロの写真に色付けする作業。画面右側に表示されているのが加工前の元データだが、オブジェクトのエッジとシャドウが重なる部分の繊細な違いも、かなり鮮明に表現されている

Photoshopを使って、モノクロの写真に色付けする作業。画面右側に表示されているのが加工前の元データだが、オブジェクトのエッジとシャドウが重なる部分の繊細な違いも、かなり鮮明に表現されている
(モニター上の写真 撮影:橋田龍馬)

モニターが色調の変化をどれだけ細かに再現できるかは、デザインワークに直接的な影響を与える。階調表現が豊かであればあるほど、デザイナーのクリエイティビティも上がり、色彩表現の豊かな作品に仕上がっていくことはまちがいないだろう。

 

FlexScan SXシリーズには、ナナオが独自に開発した映像プロセッサ(ASIC)が搭載されている。これにより内部演算処理精度を16ビット化し、さらに約680億色中から最適な1,677万色を表示する12ビットガンマ補正で優れた色再現性を実現。より正確で豊かな階調表現を可能にしている。とくに黒からグレーに変化するグラデーションなど低階調部分の再現性が、従来機より格段に向上した。医療分野向けに開発された階調表現技術を応用し、色表現が優れたモニターを一般ユーザーにも普及させていきたいというナナオの想いが表れた製品である。

 

使ってみて実感!「グレー、黒の表示の違い」

階調表現の豊かさは、クリエイティビティを向上させるだけでなく、作業効率も向上させる。実際にFlexScan SX2761Wを試用した八代さん。「このグラフィック(左の写真)の場合、素材はモノクロ写真に色付けをしていく作業でした。とくにオブジェクトのエッジと影が重なった部分などは、従来のモニターでは判別が付きにくく、色付け作業も実際の色味を想像しながら行っていたんです。でも、FlexScan SX2761Wではシャドウ部分も従来よりかなり鮮明に見えるので、手探りではなく表示されている色を信頼して正確な作業ができますね」と語り、作業効率の優位性を実感していた。

使ってみて実感!「グレー、黒の表示の違い」

色度ムラ・輝度ムラを低減する補正機能を搭載

大型液晶パネルでは避けられない色度ムラ・輝度ムラの問題。画面中央から端にかけてのムラは、とくにグラデーションなどゆるやかに色調が変化するグラフィックデザインには難敵ともいえ、デザイナーを悩ませてきた要因のひとつだ。

 

FlexScan SXシリーズでは、この問題を解決する「デジタルユニフォミティ補正回路」を搭載。輝度及び色度を画面上の各ポイントで測定して補正することで、モニター全体の均一性を保つことが可能になっている。「今までは、色度ムラがデータの問題なのか、モニターの問題なのか判別できず、ウインドウをいろいろな場所に動かして確認していたんです」と八代さん。「でも、モニターの色度ムラがこれだけ解消されれば、そういった作業も不要になりますね」

色度ムラ・輝度ムラは、白や薄いグレーなどの色を画面全体に表示すると差がわかりやすい。大型パネルでは不可避なこの現象も、FlexScan SXシリーズでは低減されている
色度ムラ・輝度ムラは、白や薄いグレーなどの色を画面全体に表示すると差がわかりやすい。大型パネルでは不可避なこの現象も、FlexScan SXシリーズでは低減されている

 

(取材・文:仲町六朗 撮影:谷本 夏)

  • Adobe RGBカバー率はFlexScan SX3031W-Hが97%、FlexScan SX2761Wが95%、FlexScan SX2461Wが96%です。
  • 記事中に記載されている会社名及び商品名は、各社の商標又は登録商標です。

 

有限会社ハイ制作室

イラストレーター、アートディレクターとして活躍するゴトウヒロシ氏が主宰するデザイン事務所。雑誌、ムックのエディトリアルデザインを中心に、ポスター、企業PRツールなども含めた幅広い分野のデザインワークを手掛けている。フランス、パリの情報を集めたフリーペーパー『BONZOUR JAPON』(ボンズ~ルジャポン)の発行も行う。

http://www.haili.com/hi!/

有限会社ハイ制作室

 

■MdN

提供:株式会社ナナオ
企画・制作:株式会社エムディーエヌコーポレーション
掲載:MdN 2007年11月

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