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オフィス環境におけるワイド液晶の魅力

デジタルハイビジョン放送やDVDの影響で、縦横比が16:10のワイド液晶モニターはホームAV向きの仕様だと思いこんではいないだろうか。
確かにこれまで主にエンターテイメント分野で注目されてきたワイド液晶だが、ソフトウェア開発者やオフィスワーカーにもオススメ。
その魅力を探ってみよう。

開発者にもオススメのワイドで広大な画面

まず第一にワイド液晶の魅力は表示領域の広さにある。特に大画面のものは、1度に表示できる情報量が多く、多数のウィンドウを開いて作業するのに向いている。例えばWUXGA(1920×1200ドット)表示をサポートする24型ワイドの場合。通常の17型SXGA対応モニターと比較して約1.75倍の情報量となる。

 

Webブラウザを参照しながらオフィス文書を作成したり、技術ドキュメントを読みながらサーバへのログインコンソールを開いて作業するといった用途では、広大な画面が威力を発揮する。

 

昨今、複雑・高度化するソフトウェア開発の場面ではIDE(統合開発環境)を使うのが一般的だが、こうしたIDEでは、いかに必要な情報を見やすい位置に配置できるかで、開発の効率が変わってくる。

 

例えば、Javaの開発環境として広く使われているEclipseを例に取ろう。デフォルト設定の関係もあり、ほとんどの開発者は「左、中央、右」という3カラムの画面に加え、下部に小さなウィンドウを配置しているのではないだろうか。左側にパッケージエクスプローラ、中央にコード表示、右側にアウトライン、下にエラー警告といった構成が多いだろう。

 

しかし、この構成ではパッケージのディレクトリパスが長くなるなどすると、肝心のプログラムコードの表示領域が狭くなり、部分的には左右にスクロールさせないとプログラムがウィンドウ幅に収まらなくなる。

 

こうした場合、大型のワイド画面であれば、必要な情報を横に配置していけるため、作業効率が大幅にアップする。デフォルトで左右に配置しているものばかりでなく、画面下部に表示されるエラー・警告の類も、リスト画面の右側に配置できる。画面下部に配置した場合には、せいぜい数行程度しか表示するスペースがないために頻繁にスクロールしなければならないが、縦長のウィンドウとして配置することで、スッキリと1つの画面に収まる。

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WUXGA(1920×1200ドット)表示でJavaの統合開発環境、Eclipseを使った例。広大な画面に多くのビューを配置し、効率よく開発ができる

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XGA(1024×768ドット)表示で、同じくEclipseを使った例。せいぜいビューは4つまで。中央のプログラムリストも横幅が足りなくなっている

 

表示できる情報量が増えるということは、頻繁なスクロールや画面の切替えが不要になるということだ。これは開発効率にダイレクトに響いてくる。つまり、ワイドな大画面は技術者や開発者にもお勧めというわけだ。

WebデザイナーやWeb開発者にうれしい縦画面表示

大画面ワイドは情報量が多く、プログラマーの生産性向上にも寄与する。さらに、ワイド画面を縦表示にできると、今度はWebデザイナーやWeb開発者にうれしい仕事スタイルが実現する。ナナオが6月7日に発売する新モデル「FlexScan S2431W/S2031W」は、まさにそうした条件を満たすワイド液晶だ。それぞれ24.1型のWUXGA(1920×1200ドット)表示、20.1型ワイドのWSXGA+(1680×1050ドット)表示が可能で、右に90度回転させると縦位置で利用できる。

 

主要なポータルサイトやニュースサイトなどでは、Webページの縦の長さとして、通常のSVGA表示で2、3ページ分のスクロールを前提として設計されていることが多い。つまり、多くのWebページは縦1920ドットという縦長の表示領域があれば1ページで表示できてしまうわけだ。長めのWebページでも、何度もスクロールして行ったり来たりすることなく、簡単に表示したい場所を探し出せる。

 

これは頻繁にWebを閲覧する業務や、Webページを構築するWebデザイナー・Web開発者にとては大きなメリットだろう。

 

縦画面表示が可能なモニターを選ぶ際に注意したいのは、角度による色合いやコントラストの変化が少ない液晶パネルであること。縦位置で表示した場合には、特にこうした部分が見た目の違いとなって現れてくる。カタログのスペック表にある視野角の数値だけでは実際の違いは見えてこない面もあるが、なるべく高品質のものを選択したい。

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FlexScan S2431Wで縦位置で表示した例。@ITのトップページも大部分が1画面内に収まっている

広大なワイド画面をオフィスで利用するメリット

FlexScan S2431W/S2031Wのような広大なワイド画面をオフィスで利用するメリットは、ほかにもある。

 

プリントアウトする頻度が減ることも、大きなメリットだ。これは紙資源の節約という意味もあるが、昨今では内部資料な機密データなど、情報漏えいのリスクがある書類について、プリントアウトが好ましくないケースが増えている。ワイド画面であれば画面上でデータを見比べることができるので、プリントアウトによる情報漏えいのリスクを最小化できるのだ。

 

また昨今、フリーアドレスオフィスを導入している企業が増えている。この場合、情報端末としてノートPCが採用される場合が多いが、持ち運びのことを考えればあまりモニターの大きな機種は好まれない。しかし、オフィスに常駐しない営業パーソンといえど、巨大なExcelシートを広げたり、メールを見ながら企画書を開いたりという場面は少なくないはずだ。そんなとき、オフィスファシリティとして、"大は小を兼ねる"ワイド画面液晶モニターの導入をお勧めしたい。

眼精疲労に配慮したオフィス向きモニター

さて、ここまではワイド画面液晶モニターの魅力を、主に1度に表示できる情報量という視点で探ってきた。オフィス環境で利用するのであっても、ワイド液晶には大きなメリットがある。

 

では、オフィスに液晶モニターを導入するに当たって、検討すべきなのは表示領域の広さだけだろうか? もちろん、そんなことはない。

 

これまでAVユーザーやプロカメラマンといったハイエンドユーザーに高い支持を得てきたナナオだが、新モデルのFlexScan S2431W/S2031Wはオフィス向けを強く意識したモデルとなっている。ここからは、ちょっと見方を変えて一般的なオフィスワーカーにとって重要でありながら、あまり知られていない眼精疲労と液晶モニターの関係について考察してみよう。

 

液晶モニターはどんどん解像度と輝度を上げていき、目に見えて表示が美しくなっていった時期があった。確かに店頭で見比べると明るいもののほうが美しく感じられるのだが、それもテレビや映画といった映像コンテンツを見るのであれば、という話。オフィスワーカーにとって、より重要なのは、実は目の疲れが少ないことだ。

 

目の疲れという観点から考えると、高輝度、高コントラストというのは、必ずしもベストではない。むしろ、文章を読んだり、プログラムやHTMLのリストを編集するといったテキスト中心の作業であれば、輝度は低めに設定した方が目が疲れにくい。

 

輝度競争の陰であまり一般ユーザーには知られていないことだが、最大輝度を抑えて、低輝度で表示ができるモニターというのは多くない。この点でもFlexScan S2431Wなら最大輝度カタログ値450カンデラのところ、約100カンデラにまで落とすことができるようになっている。

イヤホンジャックも利用できるので、WEB公開セミナー等でも便利だ

イヤホンジャックも利用できるので、WEB公開セミナー等でも便利だ

 

輝度を落とすにはバックライトの蛍光管の輝度を落とすことになるが、単純に落としたのではちらつきが発生してしまう。ナナオでは、この調光機能という特許技術を用いて、ちらつきの少ない安定した画質を実現しているという。

 

高すぎる輝度はもちろん、ちらつきや、像のぼけといったことは、自覚症状がないことが多いが長時間使用時には目の疲れとなって生産効率が落ちてしまいかねない。

部屋の明るさやアプリケーションに応じて輝度変更も

テキスト表示で低輝度を使うといっても、写真を編集する際に画面が暗いのでは困る。そこでFlexScan S2431W/FlexScan S2031Wには、表示内容に合わせて最適な表示モードを選べる「FineContrast機能」を搭載。使用するアプリケーションによって輝度や色温度を個別変更可能だ。さらに、付属の専用アプリケーションをWindowsにインストールすることで、表示パラメータの設定変更を自動化することもできる。あらかじめ、どのアプリケーションで輝度を高くするかなどを設定しておけば、該当するウィンドウ部分だけ、輝度の高い、明るい映像が表示されるようになる。

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Auto FineContrast設定画面。ここではウィンドウズメディアプレーヤに対して、WindowMovieモードを割り当てている

ウィンドウズメディアプレーヤの動画部分にだけAuto FineContrast機能のWindowMovieモードが適用され、輝度が高くなっている。画面全体は輝度が低めの「text」モード
  • WindowMovieモードはWindows Vista非対応
 

 

また、周囲の環境光に合わせて輝度を自動調整する「BrightRegulator機能」も、目の疲れを軽減する機能だ。これはモニター前面に設置されたセンサーにより部屋の明るさを常時モニターし、明るさに応じて自動的に表示輝度を上げ下げする機能だ。明るい昼間は明るく、深夜残業時など暗くなったときには自動的に輝度を低くして表示する。

周囲照度と輝度の関係
周囲照度と輝度の関係。一般的なモニターは部屋が暗くなったときでも輝度が高く、周囲との輝度差が高くなってしまう

 

自発光しない身の回りの物体、例えば本や壁、家具や写真などは、どれも環境光に合わせて明るさが変化する。人間の脳は、そうした変化を適宜変換して同一の物体と認識しているが、明るい場所で見る紙と、暗い場所で見る紙は、まったく違う明るさだ。

 

ところがモニターの明るさは環境光に影響されないため、周囲が暗くなってもモニターだけが明るく光っている、ということがある。モニターと周囲の物体の輝度の差が大きくなりすぎると、目の瞳孔が大きく開いたり小さくなったりを繰り返す。そのため目が疲れやすくなるといわれている。

 

明るすぎると感じたり、逆に暗くて見にくいと感じたり、個人の感じ方はさまざま。BrightRegulator機能は、明るさの変化をモニターごとに設定することができるため、そうした個人差を吸収してくれる機能でもある。

 

以上、見てきたように、眼精疲労について真摯に取り組み、丁寧に製品を作り込んでいるメーカーは多くないだろう。オフィスへの液晶モニター導入を検討するのであれば、こうした点についても配慮したいものだ。

故障時には、すぐに代替機も提供する安心のサポート体制

機材を選定するうえで法人ユーザーにとって、サポート体制も重要な判断材料だろう。初期導入価格が安くても、修理費用がかさんだり、機材の故障時にビジネスがストップするようなことがあれば、その機会損失は無視できない。その点でナナオの5年間無償保証は大きなアドバンテージだ。故障時の引き取り修理では、故障機を指定の時間帯に回収して代替機を貸し出せる万全のサポート体制を整えている。これは法人の一括購入ではない場合も同様なので、SOHOなど小中規模のオフィスでの導入を検討するユーザーにも朗報だ。

 

ナナオが国内でモニター事業を専業とする数少ない企業であるという事実も、法人ユーザーには魅力となるだろう。なぜなら、頻繁にモデルチェンジを繰り返したり、製品供給が安定しないということがないからだ。同一のモデルを大量に、しかも長期にわたって導入し、十分なサポートを受けたいという法人のニーズには、安定供給できるメーカーでないと応えられない。あまり知られていないが、この安定供給という点と、初期不良率が低いという点が評価され、医療用など、ハイエンドの組み込み液晶モニターの市場でナナオはトップクラスの実績を持っている。

 

以上、見てきたように液晶モニターをオフィスに導入するに当たっては、価格や画面の"見た目のきれいさ"だけでなく、表示情報量、目の疲れにくさ、サポート体制などを考慮して機材を選定したいものだ。

 

■@IT

提供:株式会社ナナオ
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載:@IT 2007年6月

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